今回は予算案だが、今後トランプが成立させたい重要法案に民主党が過半数を占める連邦下院が反対することで法案通過がより困難になる。
今回のように両者が妥協しない状態を米政治は「グリッドロック(停滞)」と呼ぶが、トランプはほとんど気にしない様子である。
先日、米国営放送「ボイス・オブ・アメリカ」のホワイトハウス支局長スティーブ・ハーマン氏が東京を訪れ、こう述べた。
自信過剰でミスを認めないトランプ
「トランプは対外的な問題をかなりシンプルな思考で処理しています。それは友達か敵かということです」
日本の報道機関のワシントン特派員とは違い、朝から晩までホワイトハウスの地下にある支局にいる人物である。
過去2年間、トランプを間近で見てきたハーマン氏はさらに言った。
「トランプは自信過剰気味で、自分のミスを認めようとしません。いまでもニューヨークで不動産業をしていた時のメンタリティーで交渉をしています」
「さらにリスクを取る好戦的なスタイルを好みます」