では、どうすれば「しんどい」ことなく、現場でPDCAを回し、ラクに速くズバ抜けた成果を出せるのでしょうか。

 簡単です。PDCAを「ソラ・アメ・カサ」の視点で振り返り、検証すればよいのです。これが一流のPDCAの振り返り方法です。

参考:コンサル仕様の最強コミュニケーションツールを学べ http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/54270
  :「ソラ・アメ・カサ」なら1分で物事を整理できる  http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/54372

【図】をご覧ください。縦軸に「P」「D」「C」「A」、横軸に「ソラ」「アメ」「カサ」でマトリクスを作ります。この表を作成すれば、PDCAの進捗状況とこれからの読み、打ち手を5秒で俯瞰することができます。プロセスごとに解説しましょう。

【図】「ソラ・アメ・カサ」で整理すればPDCAを正しく回すための課題と打ち手が可視化される
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ソラには「進捗状況」と「現時点の達成度」を書く

 目的は「PDCAのどこにエラーがあるか」をつかむことなので、期末の目標管理について自己申告するときのような、細かな実績を大量に書く必要はありません。概観がつかめればOKです。

「今日までの予定・計画値通りの進捗」など、1行程度で事足りますが、未達の場合、そのレベルをつかむ必要があります。現時点は10点満点で何点くらいまできているかを書くといいでしょう。3点から5点を目指すのか、8点から10点を目指すのか、3点から9点を目指すのかにより、リカバリープランの打ち手の位置づけや内容が大きく変わってきます。

 このようにスコア化するメリットは2つあります。1つは、現状とゴールのギャップだけでなく、取り組み全体の進捗を俯瞰することができるからです。