●米国でも指摘されているように、中国の大衆操作である。中国には外交の概念はなく、中国共産党が指揮する「統一戦線工作」があるのみだ。日米の「脳」に働きかけた無血開城こそ最良の戦略と考えている。

●サイバー攻撃による国家機能の麻痺、インフラの破壊

●漁船などを大量に投入した海上民兵による機雷による港湾の封鎖、狙いをつけた島嶼への精鋭部隊の輸送・上陸(習主席は、ロシアのクリミアでのハイブリッド戦、民兵や階級章をつけていない軍隊の投入の研究を指示)これらに連携する国防動員法に基づく留学生、旅行者などの蜂起

●ドローン、巡航ミサイル、弾道弾などによるレーダ、空港、港湾などに対する飽和攻撃(対処不能にさせる)、古い軍艦、無人機を含む古い航空機による攻撃(弾を撃ち尽くさせる)

●そして新鋭艦、新鋭機の投入となる。ここで初めて海空決戦になるだろうが、既に最終ステージである。

(2)クロスドメイン(領域横断)という概念が急に出てきたように感じるだろうが、自衛隊はすでに10年前から南西諸島の防衛で演習を重ねている。

 その1つは、陸海空自統合での艦船を沈める「対艦戦(ASuW)」であり、2つ目は、地上部隊の対艦ミサイル、防空ミサイルにより安全化された列島線上の空域に対潜哨戒機が飛び、潜水艦、護衛艦と一体化した「対潜水艦戦(ASW)」である。

 わが国のこの領域横断の戦い方は、米国では画期的な海上戦闘のイノベーションとして真剣に捉えられ、米海空軍が中国と戦うための前提となっている。

 この際、大切なことは、陸海空の区分に限定することは意味がなく、陸海空軍の装備は物理・非物理打撃を与えるあくまでプラットフォームに過ぎないということである。

 弾先が重要であり、どの装備がどの軍種に属するかは問題ではない。従って、陸海空がそれぞれの領域において最大限の力を発揮することが大切である。