侵略的外来種の「ホットスポット」 島や人口密集する沿岸地域に

侵略的外来種として知られるミノカサゴ。キューバ・ハバナで(2016年5月2日撮影)。(c)AFP/YAMIL LAGE〔AFPBB News

気候変動? 「タマゾン」川の恐怖

 過日、都内某所で、JBPressの連載でもおなじみの小谷太郎君と会いました。彼は大学学部時代の後輩で、とある機会に顔を合わせたのです。

 折しも気温が摂氏30度代後半に上昇しており「おかしくなりそうに暑いねぇ」と話しました。

:「39度とか40度とか、インフルエンザの体温みたいなものだねぇ」

小谷君:「そうですねぇ」

:「もしかして異常気象というより、気候変動で熱帯とか亜熱帯に近づいてるんじゃないかな・・・」

小谷君:「もうとっくにそうなってるんじゃないですか?」

:「え?」

小谷君:「だって、もう東京では、そのへんにアリゲーター・ガーなんていう連中がうようよしてるんですから」

:「アリゲーター・ガー?!」

ピラニアも増殖 アマゾン化する多摩川

 アリゲーター・ガーというのは、ガーの仲間で、ガー目ガー科に属し、ガーの中でもアリゲーター・ガーは最大級に属して体長は2メートル程度まで成長、天然では3メートルを超えたものも捕獲された記録があり・・・。

 などと言われても、「ガー」が何だか分からなければ、ちんぷんかんぷんですね。

 アリゲーター・ガー(Alligator gar)というのは北アメリカ大陸で最大の淡水魚で学名を「Atractosteus spatula」といいます。

 スプーン鱗魚とでも訳せばよいのか、口吻が匙のような形をした巨大なお魚で、シーラカンス、ギンザメなどに次いで古い歴史を持つとされる。端的に言えば「生きた化石の巨大魚」ですね。