韓国で「日本料理」と言えば、敷居が高くてなかなか接しづらい。接待用の店として日本料理が選ばれるほど、高価な印象がある。
しかし、この深夜食堂で出される料理は、韓国の「日本料理」店では見られない家庭的な料理ジャンルをたくさん見せてくれた。
もっとも日本人にしても昭和な食べ物が多く、今というより懐かしい食べ物が多かったかもしれないが・・・。
日本の家庭料理という新ジャンル
「深夜食堂」のヒットによって、鮨、天ぷら以外の日本料理、日本では普通に食べられる料理が紹介され、そして巷でも「日本の家庭料理」屋というジャンルを作り出した。
ネット上でもファンになった人たちは、深夜食堂のメニューに出ていた「ジャガイモのサラダ」などをドラマの通りに作ってSNSに投稿したりした。
それだけでなく、「深夜食堂」の背景となった新宿のゴールデン街や思い出横丁などを訪ねるコンセプトの旅行なども流行り始めた。
そして、現在韓国で(たぶん)一番人気があるグルメドラマは、「孤独のグルメ」である。
「孤独のグルメ」は、原作・久住昌之、作家・谷口ジローによる漫画で、1994年から1996年にかけて連載された。