変化した高等教育のゴール設定

 イントリンシック・モチベーション(内在的な動機付け)は今や高等教育でもキーワードとなっています。

 アメリカの先端的な大学では、最も重要視されるのが学生にイントリンシック・モチベーション(内在的な動機付け)をもたらすことであり、それを実現するための手法としてPBL(Project Based Learning)やコーチングが採用されています。

 つまり、イントリンシック・モチベーションが高等教育の究極のゴールとなっているのです。

 そこでは、学生が自分のイントリンシック・モチベーションさえ自覚できれば、それで教育の目標は達成したのも同然です。根っこに強い動機があれば、あとはいくらでも自分で調べ、関心を深めることができると考えられるからです。

 少し前まで、アメとムチ(単位・卒業など)により専門知識を学生に伝達することが大学の役割と考えられていたことから考えると、大きな発想の転換と言えます。

 大学の選択や仕事・職場の選択で、2つの世界のどちらで生きるのか、つまり自律・喜びの世界でやっていきたいのか、無気力+強制の世界で生きるのかは大問題です。人生の大きな選択のポイントとなっている気がします。