また、入居者が入居後に購入した家具・家電は、退去時にそのまま部屋に置いて出ていくことが可能です。使えそうな物であれば大家が持ち帰って自宅で使い、使えなくても知人や回収業者などに売却できることから、置いていくとかえって喜ぶ大家の方が多いようです。

 見方にもよるでしょうが、退去時にいちいち処分、運搬しなければならない日本よりも、中国のこうしたやり方のほうが間違いなくエコだし、環境にもいいのではないかと思います。引っ越しする側も運搬の手間が省けて、筆者のようにスーツケース1つで引っ越すような者には非常に助かる仕組みになっています。

【携帯電話】中国の契約はシンプル

 日本の携帯電話の契約サービスのひどさに眉をひそめているのは筆者だけではないでしょう。はっきり言って、その劣悪さは世界ワーストではないかと思えるほどです。

 ショップで長時間待たされるのは当たり前、契約時には詳しい説明なしで必要性のないオプションをどんどん付けられ、解除しようとしたら「この店では対応できない」と言われ、怒って解約しようとすると2年縛り契約に阻まれて解約手数料が発生するなど、劣悪なサービス、仕組みは数え上げればきりがありません。

 それだけに日本のサービスと比べればどこの国でもマシだとは思いますが、それでもあえて中国と比較すると、中国の携帯電話契約は日本と違って非常にシンプルです。