ベトナム・ハノイの夜景(資料写真)

 ベトナムは東南アジアの国。「ベトナム戦争」「ホーチミン」「社会主義」、普通の日本人が思いつくのはそれぐらい。それほど関係のない国だと思っている。しかし、実はベトナムは日本とは兄弟と言ってもよいくらいよく似ている国である。

 そもそもベトナムを東南アジアの国と考えること事体が間違っている。ベトナムはその歴史において、朝鮮半島や日本と同様に中国の強い影響下にあった。その結果、インド文化の影響が大きい東南アジアと考えるよりも、東アジアの国とした方が理解しやすい。

ベトナムと中国、朝鮮半島、日本の位置関係(出所:Googleマップ)
拡大画像表示

 実際にベトナムは日本や朝鮮半島と同様に漢字文化圏である。首都ハノイは「河内」、ホーチミンは「胡志明」、漢字による表記がある。現在はフランス人宣教師が考案したローマ字による表記が用いられているが、漢字は第2次世界大戦前までごく普通に使われていた。チューノムと呼ばれる漢字を変形した文字も作られている。日本が“かな”を作ったのと同じ感覚だ。