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データを通して見ると、都市の意外な一面が見えてくる。

 2017年4月、静岡市の推計人口(2017年4月1日)が69万9421人となったことが報じられました。かつて、岡山市が人口69万人台で政令指定都市に移行したことがありましたが、その後の人口増で70万人を超え、その結果現在日本にある20の政令指定都市で70万人を割るのは静岡市のみとなりました。

 静岡市の人口はその後、5月には69万9658人、6月には69万9599人と、増加はしたものの70万人割れが続いています。静岡市が政令指定都市になった2005年4月当時の人口要件は70万人が運用基準になっていました。

 政令指定都市は法定人口が50万人以上の市のことで、大都市に該当するものですが、人口要件が70万人であった静岡市の現状は、政令指定都市ではないと言えてしまうのかもしれません。

人口減少対策に奔走する静岡市。政令指定都市にも明暗が

 実際、静岡市は市政の中で、地方創生・人口減少対策を全面に押し出しており、移住・定住情報サイト「いいねぇ。静岡生活」を公開するほか、静岡市のWebサイトを見ると静岡市結婚支援事業や、首都圏女子との婚活ツアーなど様々な取り組みが行われていることがわかります。

 ただ、人口を増やすことを優先するあまり、流出をどうしていこうかという対策はあまり見えてきません。これでは、静岡市、まだまだ人口減少は続いていくのではないでしょうか。

 ここで、先ほど申し上げた日本にある20の政令指定都市について復習していきましょう。20は、以下の都市です。