「大悪党○○○○○を命懸けで斬る」というタイトルでブログを更新した某女優。

 テレビの芸能ニュースをかいつまんで見ているだけですので、詳細はもちろん知りません。しかし、映像を見る限りでは・・・むしろ、なぜマスコミ各社がこぞって取り上げるのか不思議でなりません。この話題は大々的に放映するどころではなく、専門的機関を紹介しなければいけないレベルではないのでしょうか。

 そもそも、「悪党」などという単語をタイトルにつける時点でどうかと思います・・・。

架空の悪党が歴史上の傑物たちと共演

バンデット -偽伝太平記-』(河部真道著、講談社モーニングKC刊)

 ところで同じ「悪党」を意味するタイトルでも、ついついページをめくる手が止まらないコミックが、こちら『バンデット -偽伝太平記-』(河部真道著、講談社モーニングKC刊)。

「バンデット=bandit」とは「悪党」のことです。一般的には悪人を指しますが、歴史的には鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて、荘園領主や幕府に反抗した荘民とその集団を意味します。

 このマンガの時代背景ももちろん鎌倉時代の末期。商人に酷使されていた下人の少年、石は、盗賊の襲撃を生き延び、晴れて自由の身に・・・なったはずが、武士に囚われてしまい、そこで謎の男、猿冠者と共に救出されます。何やら国取りの野望を抱いている猿冠者。石は、彼と行動を共にすることにしますが・・・。