戦後ドイツ司法省職員の7割超は元ナチス党員 戦犯かばう 研究

ニュルンベルク裁判の判決を聞くナチス・ドイツの指導者ら(1946年10月2日撮影、資料写真)〔AFPBB News

前回前々回と続けて、俳句の話題とIoTやAIの可能性/課題について「フレーム問題」という共通のプラットホームで考えています。

 極めてシンプルに考えてみましょう。

 「火災報知機」は火災に関連するリスクを検知するシステムと思います。実際には煙の報知器であったりすることも多く、かつて私は換気扇を回さずにサンマなどを焼いて、「火事です! 火事です!」とアラームを作動させてしまったことがあります。

 あまりに当たり前のことを言うようですが、火災報知機は地震の予知には適さないし、津波にもカミナリにも反応しない。

 津波災害の結果、ダストが噴煙を上げたり、カミナリの2次災害で火災が発生するなどあれば、関連する「ケムリ」に特化してセンサーが作動し、アラームが発信させる可能性はあるでしょう。

 しかし「不測の事態」あるいは「想定外の現象」に対して、こうしたセンサーに万能の働きを期待することはできません。

 これをもう少し具体的に考えてみましょう。

「見守りシステム」と有効なセンシング

 IoTという言葉が使われ始めた当初「職場にいながらにして、自宅でお留守番しているワンちゃん猫ちゃんの様子が分かる、的なトピックスが喧伝された時期がありました。端的に言えば「ペットの見守りシステム」です。

 以下では犬や猫などペットより、もう少しシビアな状況である病人や高齢者の「見守り」について考えてみましょう。

 私事で恐縮ながら、親が他界してすでに丸13年ほど経ちました。21世紀初頭段階で、要介護2の老人をケアしながら20キロほど離れた大学で仕事というのは、それなりに面倒が多かった記憶があります。

 例えば、ベッドからの転落といったリスクがあり、布団に変えたのですが、布団の場合今度は寝起きの負担がありました。