世界最大級のモーターショー、第66回ドイツ・フランクフルトショーが2015年9月15日の報道陣向け公開を皮切りに開幕した。
この日の午後1時15分、スズキのブースは新型5ドアハッチバックのコンパクトカー「バレーノ」の世界発表をこの目で見ようと多くの報道陣で埋め尽くされた。舞台には今年6月30日の臨時取締役会で代表取締役社長(COO)に就任した鈴木俊宏氏が登場。「新中期経営計画(2015~2019年度)SUZUKI NEXT 100」を引用し、同社の経営方針を英語でスピーチした。
欧州の報道陣のなかには、半月前の8月29日に確定した“正式離婚”についての発言を期待していた輩がいるようだったが、その件について会見ではまったく触れなかった。
スズキは2011年11月24日、国際商業会議所・国際仲裁裁判所にドイツのフォルクスワーゲン(以下VW)とスズキとの提携および資本関係の解消について仲裁を申し立ていた。それから正式離婚まで4年間近くかかったことになる。