その情報源を整理すると以下の5つが代表的であることが分かりました。

1.SNS上の日本での購入体験に関する書き込み
2.ソーシャルバイヤーの宣伝書き込み
3.香港、台湾からの情報
4.ECサイト上の評判書き込み
5.メディアの日本に関する情報発信

 ここからは、それぞれの項目について詳しく説明していきます。

1.SNS上の日本での購入体験に関する書き込み

中国のSNSで日本での購入体験が拡散する仕組み(筆者作成)

 この図をご覧いただければ、すぐに分かると思いますが、中国のSNS上には既に日本へ行って実際に日本の商品を購入した“先輩の体験談”がたくさんアップされています。

 これから日本へ行く予定の中国人は、この先輩たちの意見を参考に日本で買うものを検討、決定します。これが繰り返されることで1つの商品が次第に爆買いの定番になるという話は、前回のコラム(「中国人『爆買い』商品の人気が人気を呼ぶメカニズム」)でも詳しく紹介しています。

2.ソーシャルバイヤーの宣伝書き込み

 また前回のコラムでも触れたように、訪日中国人は帰国後、再度日本製品を購入する際にチャネルを使い分けています。

日本製品の購入チャネル(筆者作成)