サムスン電子、第3四半期の営業利益ほぼ6割減

営業利益のトップは、もちろん、サムスン電子。同社1社で全上場企業の利益の27%を占めた〔AFPBB News

 韓国取引所と韓国公正取引委員会が、韓国企業の業績と財閥(大企業グループ)の資産ランキングを発表した。スマートフォンの販売が伸び悩んだことでサムスン電子は大幅減益となったが、それでも依然として圧倒的な存在感を見せた。

 取引所と公正取引委員会は2015年4月1日、それぞれ「2014年12月決算上場企業決算実績」と、いわゆる大企業グループの資産規模ランキングを発表した。

 2つの発表は、韓国の大企業や財閥の「実力」を見る最も基本的な資料として使われる場合が多く、ここで紹介することにする。

 まず、2014年12月決算の上場企業決算実績を見よう(K-IFRS連結基準で連結財務諸表を提出した12月決算普通株上場法人496社が対象)。

 営業利益ランキングは以下の通りだ。

営業利益トップのサムスン電子、3割減益でもほぼ3兆円確保

 トップはもちろんサムスン電子。25兆ウォン(1円=9ウォン)以上の営業利益を上げた。稼ぎ頭だったスマホ市場で競争が激化したことで営業利益は前年比32%減という大幅な減益になった。

 それでも、スマホに代わって半導体事業が絶好調で3兆円近くの利益を上げた。サムスン電子1社で全上場企業の利益の27%を占めるなど、大幅減益でもその圧倒的な存在感はそのままだった。

 2位は現代自動車。7兆5500億ウォンの営業利益を上げたが、前年比9%の減益となった。円安で競合する日本車の競争力が上がり、世界市場でトヨタ自動車や日産自動車などの大攻勢を受けたことが響いた。