本記事はLongine(ロンジン)発行の2015年3月30日付投信解説を転載したものです。
執筆 Longine投信部
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DIAMアセットマネジメント株式会社 運用ソリューション本部 本部長 星野元伸氏に、最近の資産価格の急激な値動きの特徴、資産価格が急落するときの対応の重要さ、そして下値目安値を設け国内外の6資産に分散投資する投資信託「クルーズコントロール」の運用方針についてお伺いしました。
Longine投信部より投資家に伝えたい3つのポイント
●最近の相場は大きく変動することが多く、急落時に損失を膨らませないことが中長期で資産を増やすカギ。
●急落時は資産目減り限度を定め、現金とリスク資産を巧みにコントロールすることが必要。
●相場急落時は資産をしっかりと守り、相場上昇時にはしっかりついていくという哲学を守りきるには、額に汗かく運用現場の経験と、ぶれることのないコンピューター・アルゴリズムとの相乗効果がものをいう。
激しい相場の乱高下。個人投資家はいかに資産を守り、増やすことができるのか
Longine投信部(以下、Longine):多くの個人投資家は、資産運用に興味があっても、毎日変動する相場への恐怖心もありますし、特に相場の急落時に苦い思いをした人が多いと思います。プロの投資家は、個人投資家と同じような経験はしていないのでしょうか。
DIAMアセットマネジメント 星野元伸(以下、星野):そんなことはありません。ちょっと古い話になりますが、日本の機関投資家の多くもITバブルが崩壊した2000年以降、ずっと同じような経験をしています。
Longine:どのような経験でしょうか。
星野:ご存知のように、日本株は景気循環による相場の上下はあるものの、米国株のような右肩上がりの相場ではありませんでした。
債券に関しても、国債をはじめとして長く低金利が続いています。日本だけではなく、世界中の金利は低いままです。プロの投資家も実際は個人投資家の皆様と同様に運用難のなかで結果を求められているのです。
Longine:プロの投資家は、バブル崩壊後様々な経験をしていると思います。その中でどのような運用にいきついたのでしょうか。
星野:一言でいえば、相場急落時には資産の目減りを最小限に抑え、相場上昇時にはしっかりと享受するということでしょうか。
Longine:そんなにうまい話があるのでしょうか。