本記事はLongine(ロンジン)発行の2014年12月31日付アナリストレポートを転載したものです。
執筆 泉田 良輔
本資料のご利用については、必ず記事末の重要事項(ディスクレーマー)をお読みください。当該情報に基づく損害について株式会社日本ビジネスプレスは一切の責任を負いません。
投資家に伝えたい3つのポイント
●2014年は(1から11月まで)、個人と海外投資家のネット売買を計算すると2.8兆円の売り越し。
●日本での株式市場は日銀の追加金融緩和(ハロウィン緩和)もあり盛り上がっていたように見えたが、外国人投資家は日本株には冷めた姿勢。
●その中でこつこつとETF(指数連動型上場投資信託受益権)を購入しているのが日本銀行です。
日本株への「熱量」とTOPIX
2014年は(1から11月まで)、個人と海外投資家のネット売買を計算すると2.8兆円の売り越し。日本の株式市場で売買代金の80%以上を占める両社が売り越しているのに株高が維持されている不思議な状況です。下図は、アベノミクスがはじまる少し前の2012年7月から2014年11月までの個人投資家及び海外投資家のネット売買代金(買い金額から売り金額を引いたもの)とTOPIXの推移を示したものです。やはり、2014年は年始より売り越しの月が多いにもかかわらず株高が続いているのが最大の特徴であると思います。