本記事はLongine(ロンジン)発行の2015年2月20日付投信解説を転載したものです。
執筆 Longine投信部
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三菱UFJ投信株式会社 株式運用部 海外株式グループ チーフファンドマネージャー 安井陽一郎氏に、米国株に投資する意味やこれまでの運用経験、次世代米国代表株ファンド(愛称:メジャー・リーダー)の運用方針についてお伺いしました。
Longine投信部より投資家に伝えたい3つのポイント
●米国景気はいち早く回復軌道にのり、強い米国が復活することで米国株への投資機会は多い。
●米国株には大型株でも世界での成長余地の大きな銘柄が多数存在する。
●ビジネスモデルを確立した企業の売上拡大余地を精緻に予測し、利益成長を享受することが投資成功の秘訣。
なぜ、いま米国株への投資なのか
Longine投信部(以下、Longine):いま米国株へ投資することの魅力について教えてください。
三菱UFJ投信 安井陽一郎(以下、安井):米国の景気回復の確からしさが、世界の先進国の中ではより高いとみているからです。
Longine:米国経済が力強い背景について教えてください。
安井:ポイントは3点あります。(1)いわゆる「シェールガス革命」により米国のエネルギー自給率が高まったこと、(2)ロボットなどによる自動化で労働コストの競争力が回復しつつあること、(3)米国内で製造業回帰の動きが本格化していることです。こうした要因により米国経済はより強いものになっていくと考えています。
Longine:日本や欧州の中央銀行は量的緩和を実施しています。こうした金融政策により日本や欧州の景気も刺激されるのではないでしょうか。
安井:米国は、先進国で唯一といってよいと思いますが、景気サイクルが生きている国です。これまでの量的緩和により順当に景気が回復しつつあります。いまのところ米国のように景気が着実に回復している国は他に見当たりません。今後は日本や欧州も景気が本格的に回復するかもしれませんが、米国の景気回復の確からしさがもっとも高いと考えています。
Longine:日本株にはない、米国株ならではの特徴はありますか。
安井:インターネットサービスやバイオテクノロジー、エネルギー産業の分野では、米国発のイノベーションが世界規模で広がっていく可能性が高いです。投資対象を米国株に広げることで、世界で事業拡大をする企業に投資することができます。