焼き鳥5本以上は要注意、
「プリン体」摂取の危険水域とは?

誤解だらけのプリン体と痛風(後篇)

2015.02.20(Fri)漆原 次郎

 米国の疫学調査で、ビールなどのアルコール飲料を飲まない人と、毎日ある一定量を飲む人で、尿酸値の変化のちがいを調べたデータがあります。例えば、1日に平均ビール1缶(350ミリリットル)を飲む人は、まったく飲まない人に比べて、血清中の尿酸値が1ミリグラム/デシリットル高いという結果が報告されています。

 前篇のとおり、こと男性の尿酸値の中央値は6.0ミリグラム/デシリットルほどで、7ミリグラム/デシリットルを超えると高尿酸血症と診断されることからすると、1缶飲むだけでも影響は大きいといえます。

――「プリン体ゼロ」や「プリン体カット」を謳うお酒があります。効果の程はどうなのでしょう?

金子 一般的に、ビールが痛風をもたらす場合、アルコールの影響が3分の1、プリン体の影響が3分の2とされています。また、発泡酒のほうがビールよりはプリン体含量は少なく、「プリン体ゼロ」の商品はさらに少ないとは言えます。

 赤ワインはポリフェノールの働きでグラス1杯分ぐらいなら尿酸値を下げる効果も見られます。少しはお酒を飲むほうがよいという話もありますが、プリン体やアルコールの摂りすぎに気をつけることはよいことです。

――他に飲みもの関連で、痛風と関係することはありますか?

金子 十分に水を飲むのは、痛風の予防にはよいことです。体の中で水が多く回り、尿酸が溶けやすくなりますから。

激しい運動は逆効果

――高血圧や糖尿病などの生活習慣病対策では、よく食事制限とともに運動が奨められます。痛風対策に運動はどうなのでしょう?

金子 「ガイドライン」では、週3回くらいの軽い運動を続けることが推奨されています。適度な運動をすると、エネルギー放出のため、体内のプリン体の一種のATPがほどよく使われます。

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