米アップルが9月9日に発表すると見られている腕時計型端末「アイウォッチ(iWatch)」について、同社は400ドル(約4万2000円)という販売価格を検討していると、米Re/codeが伝え、話題になっている。
サムスン製品より100ドル高い価格設定
400ドルと言えば、現在市場に出回るリストバンド型や腕時計型端末よりも高い。例えば米ナイキのフィットネス用リストバンド端末「Nike+ FuelBand SE」は約100ドルで売られている。米ジョウボーンのリストバンド端末「UP24」は150ドル程度だ。
腕時計型では、韓国サムスン電子の「ギア(Gear)2」が約300ドル、米グーグルのウエアラブル端末向け基本ソフト(OS)「アンドロイドウエア(Android Wear)」を搭載する韓国LGエレクトロニクス製端末は200ドル程度となっている。
アップルの端末についてはかねて、高級腕時計にも使われる合成サファイア(サファイアガラス)がディスプレイ素材に採用されると伝えられていた。
もしこうした情報が正しければ、アイウォッチはアイフォーン(iPhone)などと同様に高級路線ということになる。
一方でRe/codeは、アップルの幹部がまだアイウォッチの価格について最終決定しておらず、9月9日のイベントで価格が発表されるか分からないと伝えている。またRe/codeは事情に詳しい関係者の話として、アップルの端末は廉価モデルも含め、複数モデルが用意されるため、価格には幅があると伝えている。
フィットネスや健康管理機能を搭載
アップルの腕時計型ウエアラブル端末については、これまでにも様々に報じられていた。英ロイター通信が伝えるところによると、アイウォッチのディスプレイサイズは、ちょうど現行の「iPod nano」と同じ対角2.5インチ(6.35cm)で、これまで伝えられていた1.3~1.5インチよりも大きい。
ディスプレイは長方形に近い形で、盤面はバンド部分から若干張り出すアーチ型。またタッチインターフェースや、脈拍を測定するセンサーを備え、ワイヤレス充電も可能とロイターは伝えていた。