米アップルの腕時計型端末に関する報道が盛んになっている。米ウォールストリート・ジャーナルは6月20日、事情に詳しい関係者の話として「アイウォッチ(iWatch)」と噂されているアップルの端末に関し、4つの情報が明らかになったと伝えた。

4年半ぶりに新たな製品カテゴリーを投入

 4つとは次のようなものだ。

(1)利用者の健康・フィットネスデータを計測するために10個以上のセンサーが搭載される
(2)利用者の好みに合わせ、複数のサイズの端末が用意される
(3)台湾クアンタ・コンピュータ(広達電脳)が2~3カ月後に量産を始める
(4)発売は今年秋になる見込み

アップルに期待するのは「次の目玉」 専門家ら

噂されているアップルの「アイウォッチ(iWatch)」はどんなものなのか・・・〔AFPBB News

 アップルの腕時計端末に関する報道はこれまで幾度もあったが、こうして次第に情報が明らかになり、製品の登場は現実味を帯びてきたと同紙は伝えている。

 この報道に先立つ先週金曜日、英ロイター通信もアイウォッチについて伝えていた。ロイターの情報によると、ディスプレイのサイズは、ちょうど現行の「iPod nano」と同じ対角2.5インチ(6.35cm)で、これまで伝えられていた1.3~1.5インチよりも大きいという。

 ディスプレイは、長方形に近い形で、盤面はバンド部分から若干張り出すアーチ型になっている。タッチインターフェースや、脈拍を測定するセンサーを備え、ワイヤレス充電も可能と関係筋は話している。

 もしこれらの情報が正しいとすれば、アップルはアイパッド(iPad)を発売して以来、4年半ぶりに新たな製品カテゴリーを市場投入することになる。

ウエアラブル市場はスマホの1%程度、アップルの参入に期待

 スマートフォン市場の成長が鈍化する中、アップルなどのハイテク企業はウエアラブルデバイスが次の市場ととらえ、期待を寄せているとウォールストリート・ジャーナルとロイターは伝えている。

 スマートウォッチとも呼ばれる腕時計型ウエアラブル端末は、すでにソニーや韓国サムスン電子、米ペブル・テクノロジー(Pebble)などが手がけている。ただ、ウォールストリート・ジャーナルが引用している米ABIリサーチの調査によると、スマートウォッチや活動量計を含むウエアラブル端末の今年1~3月期における出荷台数は約290万台。同じ期間のスマートフォン出荷台数の1%程度にとどまっている。