米アップルが腕時計型のウエアラブル端末を今年の秋にも発表する予定だと複数の海外メディアが報じている。

 米PCMagによると、米金融サービス会社キャンター・フィッツジェラルドのブライアン・ホワイト氏というアナリストが調査ノートで、アップルがアイフォーン(iPhone)の新モデルと、かねて噂されていた腕時計型端末「アイウォッチ(iWatch)」を今年9月に発売する見通しだと、報告している。

iWatch、発売時期は「iPhone 6」と同じ

アップルが新OS発表、健康や住宅管理機能も

腕時計型端末「アイウォッチ(iWatch)」が今秋にも登場する見通しという〔AFPBB News

 この調査ノートには次のようにある。

 「アップルは現行の4インチよりも大きい、4.7インチ型のアイフォーン6を9月に発売し、さらに5.5インチ型を同様のタイミング(9月あるいは10月)に発売、そして9月にアイウォッチを大変手頃な価格で発売する可能性がある」

 アップルは先週、米サンフランシスコで世界開発者会議(WWDC)を開催し、モバイル基本ソフト(OS)の新版「iOS 8」と、パソコン向けOSの新版「OS Xヨセミテ(Yosemite)」を発表した。だがこの時は新たなハードウエアは発表されなかったため、噂されている一連の新製品の発表は今秋にずれ込むと見られていた。

 一方、アップルはこのWWDCで、健康管理やフィットネス機器から取得する情報をiOS機器で一元管理する「ヘルスキット(HealthKit)」を発表した。米Re/codeによると、同社が発売するウエアラブル端末は、この仕組みを利用するものになるという。Re/codeは事情に詳しい関係者の話として、アップルは10月に特別イベントを開催し、ウエアラブル端末を発表する計画だと伝えている。

 興味深いのは、これらの海外メディアが日本経済新聞の記事(日本語英語)も引用している点。日経新聞も、アップルが今年10月にも腕時計型のウエアラブルを発売する見通しだと伝えている。

 日経新聞によると、アップルの新端末は、曲面有機エレクトロルミネッセンス(EL)のタッチパネルを採用し、軽量薄型になるもよう。またカロリー消費量や睡眠記録、血中酸素濃度、血糖値といったデータを集める機能を持つという。スマートフォンで受信したメッセージなども確認できると見込みだと同紙は伝えている。