セブン、イオンが先手、「オムニチャネル」はどこまで実現しているのか

食品でも進む販売経路の融合

2014.07.11(Fri)白田 茜

 ネット通販がリアル店舗を持つ動きもある。食材のネット宅配サービスを行うオイシックスは、2014年1月に東京・吉祥寺に直営の店舗「Oisix CRAZY for VEGGY(オイシックス クレイジー フォー ベジー)」をオープンした。2010年の恵比寿三越店、2011年の二子玉川東急フードショー店に続いて、吉祥寺店は3店舗目となる。

 オイシックスがリアル店舗をオープンした狙いは何なのか。オイシックスは「ネットと店舗の両方があることで効果的な認知拡大や販売促進などのシナジーも見込める」と発表している。有機栽培などの自然食品のニーズはあっても、インターネットだけでは不便を感じたり、実際に手に取って選びたいという人もいるだろう。

 吉祥寺店では、野菜を実際に食べられるデリコーナーや、野菜の鮮度を感じられる冷蔵装置を設置しており、「直感的に野菜の美味しさや鮮度を感じられる工夫を随所にこらしている」という。このような「体験型」のコンセプトを打ち出すことで、新たな顧客を掴もうとしているのだ。“リアルからネットへ”顧客を引き込む仕掛けづくりを行っている。

買い方のバリエーションは増えていく

 ネットで注文して会社帰りに店頭で受け取る。あるいは、通勤途中に立ち寄った店でネット注文し、自宅に届けてもらうようにする。購入履歴を元にネットを通じて好みの商品のレコメンドが届く・・・。今後、こういった買い物シーンが当たり前になってくるかもしれない。

 曖昧になっていくリアルとネットの境界。変わりゆく消費行動に小売は対応していくことができるのか。ネットとリアルをどう融合させれば最も顧客のニーズを満たせるのか、きちんと検証していくことがオムニチャネル化の成否を握るだろう。

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