市場調査会社の米IHSアイサプライが11日までにまとめた世界スマートフォン市場の調査によると、米グーグルのモバイル基本ソフト(OS)「アンドロイド(Android)」を搭載する端末の累計出荷台数は来年末に10億台の大台を突破する見通し。
わずか4年で急伸、今後も2桁成長
アンドロイド端末の今年末までの累計台数は6億4900万台。来年は4億5100万台が出荷され、累計台数は11億台に到達するとIHSアイサプライは見ている。
これに対し米アップルの「アイフォーン(iPhone)」の累計台数は来年末で5億2700万台で、10億台に到達するのは2015年になると予測している。
アップルが、携帯音楽プレーヤーの「アイポッド(iPod)」、インターネット端末、携帯電話の3つの機能を併せ持つ製品としてアイフォーンを市場投入したのは2007年。
その後グーグルがこれに追随してアンドロイドを開発、最初の端末が市場に出たのは2008年だった。アンドロイドはその後の4年間で端末の数を増やしており、今後数年間も2桁成長で伸び続けるという。
なおIHSアイサプライが予測するアンドロイドの今年の出荷台数は3億5700万台。同社はアイフォーンの予測値について言及していないが、アイフォーンの今年6月末までの年間販売実績を見ると1億1520万台となっている。
これらを単純に比較することはできないが、アンドロイドはアイフォーンの3倍の規模というおおよその見当がつく。