49%が中国産原料でも「北海道産」の怪

食品表示はどう変わる?(後篇)

2012.07.13(Fri)白田 茜

 検討会では原産地表示を拡大する路線だが、表示対象になる加工食品をどう指定するのか意見がまとまりそうにない。

大豆やトウモロコシなどに遺伝子組み換えの表示

 検討会のメインの議題にはなっていないが、「遺伝子組み換え」の表示についても消費者の関心は高い。

 遺伝子組み換えは、目的とする遺伝子を取り出し遺伝子に改変を加え、農作物などの植物に導入する技術だ。植物の他の性質を変えることなく「除草剤に耐性がある」など便利な性質だけを与えることができる。

 遺伝子組み換えの表示の対象になるのは、「大豆(枝豆、大豆もやしを含む)、とうもろこし、ばれいしょ、なたね、綿実、アルファルファ、てん菜」を使った加工食品だ。これに2011年12月からパパイヤも加わった。それ以外の食品には表示義務がない。

 遺伝子組み換え作物と非遺伝子組み換え作物が分別・管理されているかで表示が異なる。分別・管理された遺伝子組み換え農産物を使っている場合は「遺伝子組換え」。分別・管理されていない農作物を使っている場合は「遺伝子組換えの不分別」。店頭でよく目にするのは「遺伝子組換えでない」という表示だが、非遺伝子組み換え作物を使っている場合は表示義務がない。

 また、遺伝子組み換え農産物を原材料に使用していても、油や醤油などの製品は、遺伝子やタンパク質が製品中に残っていないため表示義務はない。商品に原材料由来のDNAやタンパク質が残っていなければ検査することができないためだ。検査できる遺伝子が抽出できなければ、遺伝子組み換えの検査がそもそもできないので、表示しなくてもよいという理論が存在する。

遺伝子組み換え食品の表示方法 (参考:消費者庁食品表示課「食品表示をめぐる主要な論点」をもとに筆者作成)
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