49%が中国産原料でも「北海道産」の怪

食品表示はどう変わる?(後篇)

2012.07.13(Fri)白田 茜

遺伝子組み換え作物が入っていても表示されないことも

 現状の遺伝子組み換え表示では「原材料の上位3位以内で、かつ、全重量の5%以上を占める」場合に表示の義務が生じる。逆に言えば、遺伝子組み換え作物が原材料の重量で4位以下だったり、5%未満だったりする場合には表示しなくてもよいのだ。

 もっとも、遺伝子組み換え作物が混ざらないように管理されていても、流通過程で混入してしまうことがある。例えば、日本は、大豆の国内消費量の9割以上を輸入しているが、輸送時、梱包されていないバラの状態のままタンクローリーで運ばれることがあり、タンク内の微量な遺伝子組み換え作物が混じってしまうことがある。また、タンクローリーの中に残されていた大豆でない作物も混じる可能性がある。

 このような「意図しない混入」で遺伝子組み換え作物が混ざっていても、混入することが分かっていた場合を除いて、5%以下であれば表示されない。5%程度であれば流通過程でやむを得ず混入する可能性もあるからだ。

 たとえ「遺伝子組み換え食品は食べたくない」と思っていたとしても、知らないうちに口にしている可能性は十分にある。そのため「5%以下であっても表示すべき」「表示義務を5%から1%程度に下げるべきだ」という意見もある。

各国で鋭く意見が対立する遺伝子組み換え表示

 遺伝子組み換えの表示のルールは各国・地域で異なる。

 米国では原則として表示義務がない。表示しなければならないのは「遺伝子を挿入したことで食品の成分が大きく変化する」場合のみだ。

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