「無添加」は「添加物入り」より本当に安全なのか?

“嫌われ者”食品添加物を正しく理解する(後篇)

2012.04.27(Fri)漆原 次郎

──それでもなお、検査漏れは起きうるのでは?

堀江 確かにこれらをかいくぐって、使用基準を超えた量の食品添加物が入った食品が少しは出回るかもしれません。

 しかし、基準を超えていたとしても、前篇で紹介したように十分な安全性を確保しているので、たまたまその日に使用基準を超えた食品を食べたとしても問題はほとんどないと言えます。法の基準に違反した食品が売られることは決してよいことではありませんが、健康上は心配することはほとんどありません。

添加物入りも無添加も人体への影響に違いなし

──結論として聞きます。食品添加物入りの食品と、無添加の食品と比べた時、人体に害をもたらす影響に違いはあるのでしょうか?

堀江 まったく同じと考えてよいと私は思います。安全性と有効性が認められた食品添加物をことさら危険だと考える必要はありません。

 とはいえ、私は食品添加物を積極的に使いなさいと言っているわけではありません。食品添加物が嫌だという方は、表示が義務化されているので、食品を選ぶ時に表示を見て、買う物を選べばよいのだと思います。

 「食品添加物入り」か「無添加」かという選択の自由を持たせながらも、使っても安全だというものが使われていると考えていただければと思います。

──長年、食品添加物を見てきた堀江さんは、食品添加物が危険なものとしてバッシングを受けている現状をどう捉えていますか?

堀江 ごく一部の食品添加物に弱い発がん性が認められたりすると、マスメディアはそれを大々的に取り上げて報道してきました。そうした報道から、消費者の多くは「食品添加物はすべて害がある」と思ってしまっているのではないでしょうか。

 マスメディアは「安全である」ということをほとんど取り上げません。安全なことが普通だからです。問題になったものだけを、新奇性があるので取り上げます。食品添加物への報道に対してはそういう面があるということが、消費者のみなさんに伝わればと思っています。

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