「無添加」は「添加物入り」より本当に安全なのか?

“嫌われ者”食品添加物を正しく理解する(後篇)

2012.04.27(Fri)漆原 次郎

「クロマトグラフィー」と「質量分析法」で分析

──実際、どのような方法で食品中の添加物の量を検査するのですか?

堀江 一般に、液体状の食品では、そのまま有機溶媒で抽出してサンプル溶液とします。固形状の食品では、まずフードプロセッサで均一にしてから、有機溶媒で抽出してサンプル溶液とします。

 これらのサンプル溶液を、「液体クロマトグラフ(LC)」という、物質を分離して分析する装置で検査します。サンプル溶液を入れ、微粒子の詰まったカラムという金属管の中を通すと、早く通過するものとカラムの中の充填剤に保持され遅く出てくるものに分けられるので、これで調べたい食品添加物を分析することができます。調べたい食品添加物のピークの表れ方から、添加物の種類と量を分析するのです。

液体クロマトグラフにサンプル溶液を入れる。

 一方、気体になりやすい性質の食品添加物を調べたい場合は、同じく気体の成分を分けるために「ガスクロマトグラフ(GC)」という装置を使います。

 クロマトグラフィーによる検査に加え、さらに「質量分析法(MS)」という技法も併用します。調べたい食品添加物には「分子量」という固有の質量があるので、分子量の情報として間違いないかを、質量分析計にかけて確認するのです。

 これらの技法で、食品添加物が使用基準の範囲内で使われているか検査します。また、表示されていないのに食品添加物が使われていないかも検査します。食品衛生法に適合しているかを検査するわけです。違反していると、行政処分でその食品は回収となります。

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