「無添加」は「添加物入り」より本当に安全なのか?

“嫌われ者”食品添加物を正しく理解する(後篇)

2012.04.27(Fri)漆原 次郎

堀江 食品に食品添加物が使用基準の範囲内で使われているかどうかを、輸入品に対しては厚生労働省が、国内流通品に対しては都道府県などの地方自治体が、それぞれ年間監視指導計画を立てて、その方針に沿って検査しています。

 外国からの輸入食品については、輸入しようとする企業が厚生労働省に輸入の届け出をします。届け出を受けた厚生労働省では、各検疫所で同省職員の食品衛生監視員が、使用基準に引っかかっていないか検査します。

 検疫所で輸入食品が使用基準に引っかかると、検査が強化されます。当該輸入食品(同一輸出国の同一食品)の全ロットの半分が検査されるようになります。なおも違反が出ると、当該輸入食品は命令検査(輸入届出ごとの全ロットについて検査の義務づけ)され、基準に適合していることを確認してから陸揚げされます。

──でも、すべての輸入食品を検査するわけではありませんよね。漏れもあるのでは?

堀江 確かに。毎年180万件ほどの輸入の届け出が輸入業者から厚生労働省にありますが、検疫所では毎年1000件前後の違反が見つかっています。すべての輸入食品を検査するわけではないので、違反した食品が国内の流通ルートに漏れることはありえます。

 そこで、国産の食品も含め、国内に流通する食品に対して都道府県などの地方自治体が検査します。各地の保健所に勤める食品衛生監視員がスーパーマーケットなどに出向き、年間監視指導計画に基づいて店頭から食品を検体として持ってきます。

 そして、その検体を都道府県などの地方衛生研究所が検査します。もし、この検査がいいかげんで、本当は違反でないのに違反と出るとメーカーが困りますし、本当は違反なのに違反でないと出ると消費者が困ります。そういうことがないよう、衛生研究所は、厚生労働省が定めた「食品中の食品添加物分析法」という分析法に則って、第三者が見ても検証できるようなデータを出すようにしています。

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