10月4~8日に、幕張メッセで開催されたIT・エレクトロニクスの展示会「CEATEC」に出かけた。そして、インテルのブースに足を運んだ。ご存知のように、インテルは半導体売上高世界一の企業である。

 まず、インテルのブースなのに、プロセッサの展示がないことにびっくりした。その代わりに、「ウルトラブック(Ultrabook)」なるものが展示されていた。

「ウルトラブック」はインテルが提唱する超薄型PCの規格。これはAcerの製品

 そこで、インテルのジャケットを着ている説明員Aに、「ウルトラブックって何ですか?」と聞いてみたところ、「えっ、ウルトラブックですか? ちょっと私は担当者ではないので・・・」と言われた。これには驚いた。なぜ展示物を説明できないのだろう。

 単に最初の人がはずれだったのかと思ったのだが、この質問は、次から次へとたらい回しにされ、結局、10分程度待たされてやっと説明員Bが筆者の前に現れた。以下は、その説明員とのやり取りである。

説明員が語る4つの特長とは

湯之上「ウルトラブックって何ですか?」

説明員B「新ジャンルのモバイルPCです」

湯之上「従来のノートPCとどこが違うの?」

説明員B「4つの大きな特長があります。軽い、薄い、起動が速い、そして、駆動時間が長いことです」

湯之上「へー。軽いって?(持ってみる)これ1キログラムはあるよ。僕のPCは900グラムだけど?」

説明員B「えーと、でも、薄いでしょう。厚さ18ミリですよ」

湯之上「『MacBook Air』の方が薄いんじゃないの?」

説明員B「えー、そうですねー、でも、起動が速いです」

湯之上「MacBook Airと同じじゃない。それに、タブレットはみんなこんなもんだよ」