パリでバカ売れ、日本のウイスキー

お酒にうるさいフランス人が味と品質を高く評価

2010.02.16(Tue)鈴木 春恵

 ところで、「この店」と私が書いているのには理由があって、店にはまだ名前がない。

 というのも、ジェラルディーヌさんが所属する「La Maison du Whisky(ラ・メゾン・デュ・ウィスキー)」というフランスのウイスキー専門業者が「この店」の主で、オデオンのこの物件を契約するにはしたのだが、通常、こちらの習慣だと、持ち主、あるいは店子が入れ替わるまでには、数カ月の移行期間がある。

とにかく最初は日本オンリーで行こう!

日本ブランドで店を始めようと企画したディエリー氏

 ところが、思いがけず早くに前の店が引き払い、鍵が手に入ってしまったために、きちんとした店の体裁を整えたり、名前を決めたりするひまもなく、とりあえずにわか作りの店舗で営業を始めることにしたという経緯がある。

 そしてその手始めが、日本のウイスキーオンリーの期間限定ショップだったのである。

 「日本ブランド一色で、というのは、ディレクターのティエリーのアイデアです。ここ10年ほど、私たちは、ヨーロッパでのウイスキー販売に携わっていますが、ここ1年ほど事業がかなり拡大しつつあります」

 「そこで、ここに路面店をという計画が持ち上がって、最初は日本ブランドでということになったのです。まず何より、私自身がおいしいと思いますしね」

 ジェラルディーヌさんはこう話す。

 とりあえずの、けれども大胆なこの試みは、メディアでも取り上げられ、フランスの「フィガロスコープ」「ウイスキーマガジン」はもとより、「ウォールストリート・ジャーナル」のインターネット版にも、堂々4ページを使っての紹介と注目度が高い。

 ただし、期間限定なだけに、2月いっぱいで「この店」はひとまず終了し、あとは大規模な改装工事を経て、5月か6月には新装オープンする予定。恐らく名前もちゃんと掲げて・・・。その時にはもちろん、日本のウイスキーもまた主力商品として再登場するのはまず間違いない。

 

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