日本などへの影響

 米国防総省は1月23日に発表した「国家防衛戦略(NDS)」で、北朝鮮への抑止力として米軍は「より限定的な」役割を想定し、その主要な責任は韓国が負うことになると表明した。

 その背景には、在韓米軍の戦略的柔軟性、すなわち在韓米軍を朝鮮半島有事にとどまらず中国・台湾紛争など他の正面にもコミットさせる可能性があるという米軍の関与縮小を示唆する動きがある。

 すでに、韓国政府内では懸念が高まっており、今後核武装論が一層力を得ることになりそうだ。

 我が国でも、従来、米国の拡大抑止には少なからず懸念が示されてきた。

 我が国は核兵器を「持たず」「作らず」「持ち込ませず」の「非核三原則」を遵守してきたが、最近は核兵器について「言わせず」「考えさせず」を加えた「非核五原則」と揶揄されるほどアレルギー反応が強い。

 この思考停止した言論空間を払拭し、中国、北朝鮮の核兵器の脅威に直接さらされている危機的状況からいかにすれば脱却できるか、米中露の核動向を踏まえ、積極的な国民的議論を行う良い機会が与えられたと考えてみてはどうだろうか。