これに対する「反応」はどうか?
筆者は「7回制」の議論が起こって以降、話をした高校野球の指導者にすべて「7回制をどう思うか?」と聞いてきた。
公立校の指導者には「賛成派」も
賛成するのは、部員数が少なく試合をするのがやっとという公立校の監督だ。
「9回までやると選手が足りなくて苦しくなるが、7回なら選手のやりくりがつく」みたいな話だ。
しかし、多くの指導者は7回制に否定的だった。
「野球は昔から9回だった。作戦もそれが基準だった」
「野球は3ストライク、3アウト、9回と3の倍数が基本」
といった伝統、形式論の話から、
「2イニング少なくなれば、起用する選手が少なくなり、試合に出られない選手が出てくる」
「選手が活躍するチャンスが減る」
などの用兵の問題に言及する指導者もいた。
なかには、
「7回制にすると完投する投手が増えるので、一部の投手の負担はかえって重くなるのではないか」
という指摘もあった。これは「投手の球速の上昇」と相まって、重要な指摘だと言えよう。
2025年9~10月に行われた国民スポーツ大会高校野球は7イニング制で実施された。写真は球場に設置された速報板(筆者撮影)
さらに、
「7回制しか経験していないと、社会人、独立リーグ、プロ野球に行ったときに、苦労をする」
という声もあった。