ラオスで児童買春や薬物の蔓延が深刻化しています。現地では中国系犯罪ネットワークの関与も取り沙汰され、未成年が搾取される構図が広がっています。一方、日本国内でもタイ人の少女が性的マッサージを強要されていた問題が明るみに出たほか、新宿・歌舞伎町の「トー横キッズ」を巡っては、未成年者の買春を含むトラブルが問題視されています。日本人も無縁ではない児童買春問題の実態はどうなっているのか。中国ルポライターの安田峰俊氏が、東南アジアの実態を取材するジャーナリストの泰梨沙子氏と議論しました。2回に分けてお届けします。
※JBpressのYouTube番組「安田峰俊のディープアジア観測局」での対談内容の一部を書き起こしたものです。詳細はYouTubeでご覧ください。(収録日:2026年1月14日)
夜の市場に並ぶ少女たち、薬物と買春の温床
安田峰俊氏(以下、敬称略):中国人の知り合いに同行し、ラオスの中国人買春者だらけの街を見たことがあります。そこで見た光景は正直、相当ひどいものでした。
薬物(ケタミンと見られる)の粉をスマホ画面の上で分けている様子。ラオスと中国の国境の街にある娯楽施設(KTV)にて(提供:安田峰俊)
例えば、スマホの上に白い粉が置いてある写真がありますが、これは薬物のケタミンです。スマホの上に粉を盛って、ホテルのカードのようなものを使って吸引する場面を何度も見ました。
中国との国境の街にあるKTV(カラオケパブのような施設)に中国人のふりをして入ると、入店直後「最初の一杯いかがしますか」と聞かれるようなテンションで、「薬はどうする?」と聞かれました。そういう狂った世界でした。買春者が集う街では薬物の蔓延も深刻な状況です。
ラオスと中国の国境の街にある「市場」。昼間は何もないが、夜になるとそれぞれの店舗で売春目的の女性たちが何十人と売られていた(提供:安田峰俊)
こうした街でさらに衝撃だったのが「市場」です。昼間は普通の市場なのに、夜になると全域が買春の場になり、1店舗あたり20~30人規模の少女がずらりと並んでいるとんでもない光景でした。


