中央日報の該当記事には、姜基禎(カン・ギジョン)光州市長、金永禄(キム・ヨンロク)全羅南道知事、李光宰(イ・グァンジェ)当時江原道知事候補など、民主党の有力政治家の実名が取り上げられている。
(中央日報<【独占】「統一教会、民主党にも後援金」…特検、起訴は国民の力への資金のみ>2025年12月2日付より)
教団元幹部による「暴露」直後に李在明政権の閣僚が辞任
ユン氏の法廷証言をきっかけに、特検チームが確保したユン・ヨンホ氏の通話録音ファイルが無差別にメディアを通じて拡散された。録音ファイルによると、田載秀(チョン・ジェス)海洋水産部長官、鄭東泳(チョン・ドンヨン)統一部長官、李鍾奭(イ・ジョンソク)国情院長、金淵哲(キム・ヨンチョル)前統一部長官、盧英敏(ノ・ヨンミン)前大統領秘書室長(文在寅時代)、姜善宇(カン・ソンウ)議員、林鍾成(イム・ジョンソン)前議員、鄭鎮相(チョン・ジンサン)前民主党代表秘書室長らが統一教会が管理している民主党側の関係者だという。
ユン氏の証言には、釜山の国会議員の田載秀長官には2018~2019年に、日韓海底トンネル建設を働きかける目的で、現金4000万ウォンとブランド時計2個を渡したという具体的な話もあった。
この報道の直後、田長官は潔白を主張しながらも、「政権に負担を与えたくない」として辞意を表明、李在明大統領は田長官の免職案を直ちに受理した。
12月11日、仁川国際空港に到着したところで記者団に囲まれ、辞意を表明した田載秀・海洋水産部長官(Yonhap News Agency/共同通信イメージズ)
ユン氏がイ・ヒョンヨン前統一教会副会長との通話を録音したファイルには、李在明大統領の名前も取り上げられている。中央日報は、大統領選挙直前に統一教会が主催した「22年韓半島平和サミット」の準備状況に関するこの2人の通話内容を入手し、数回にわたって記事にまとめた。
<22年1月>
ユン「私がアプローチしている人はオバマ、ヒラリー、イーロン・マスクだ。そのほか(米国)民主党所属の上院議員など、認知度の高い人8人がいる。ヒラリーは(サミットに参加する)可能性がある」
「この人たちが韓国に来た時、この人(李在明大統領候補)に会うか会わないかまたアレンジしなければならない。まあ、そのようなリスクはおいておいて、どうせリモートで(対談を)やるんだから、李在明候補と(対談を)行う方々をリスティングして、整理してみる」
イ「アプローチするリストを私にくだされば、姜善宇(カン・ソンウ)議員に渡します」
ユン「リストを作ってもその人が全部(対談が)できるわけじゃないし…」
イ「本当に来そうな人は鄭鎮相(チョン・ジンサン)氏に一度渡してみます」
(中央日報<【独占】「アプローチ名簿は姜善宇に、実現しそうな人物は鄭鎮相に渡す」>2025年12月12日付より)