漫画作品を今も連載中

 安彦良和は最初の漫画作品『アリオン』を皮切りに、漫画家としても精力的に活動する。歴史漫画の『ナムジ』や『虹色のトロツキー』、出品作以外ではスポーツものの『Cコート(センターコート)』、異色ファンタジー『マラヤ』など、幅広いジャンルの作品を手がけた。

「これまでたくさんの漫画を描きましたが、一番の長編といえば『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』に尽きるでしょう。1979年放映の『機動戦士ガンダム』を再解釈した作品で、漫画を連載する受け皿として角川書店が「ガンダムエース」という漫画誌を作ってくれた。当初は完結まで2、3年かかると思っていましたが、連載は10年に及びました」(安彦さん)

 アニメ界、漫画界の第一線を半世紀以上にわたって走り続ける安彦良和。今年12月9日には78歳の誕生日を迎えたが、創作意欲は微塵も衰えない。2025年3月から週刊ヤングジャンプにて『銀色の路―半田銀山異聞―』の連載中だ。こちらも、ぜひ。

「描く人、安彦良和」
会期:開催中~2026年2月1日(日)
会場:渋谷区立松濤美術館
開館時間:10:00~18:00(金曜日は〜20:00) ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(1月12日は開館)、12月23日(火)、12月29日(月)〜1月3日(土)、1月13日(火)
お問い合わせ:03-3465-9421
https://shoto-museum.jp/