「ジャパンウィンターリーグ」アドバンスリーグに集まった第一線の選手たち(筆者撮影)
ステップアップとトライアウトが主目的、「プレーヤーとして最後の舞台」に選ぶ選手も
ジャパンウィンターリーグについては、既にこのコラムで紹介したが、4回目となる「ジャパンウィンターリーグ2025」が、11月23日に沖縄県で開幕した。
ウィンターリーグとは、野球のシーズンオフの季節に、温暖な地域で行われるリーグ戦のこと。
主として目的は2つ。
1.ステップアップ
若手選手、試合出場機会が少ない選手が、オフの期間に試合経験を積み、ステップアップを目指す。
2.トライアウト
現在いるチームからの移籍を目指す選手や、すでに所属がない選手が、リーグ戦での活躍をアピールして、次の契約を目指す。
さらに、野球選手のキャリアを終えるにあたって、リーグ戦に出場して思い残すことなく野球を愉しみたいという目的で参加する選手もいる。
ジャパンウィンターリーグは、慶應義塾大学野球部出身の鷲崎一誠氏が、2022年に沖縄県で創設した。鷲崎氏自身も大学時代は出場機会に恵まれなかったが、卒業前にアメリカのウィンターリーグに出場してプレーし、それをきっかけに日本初の本格的なウィンターリーグの創設を思いついた。
オリエンテーションで話す鷲崎代表(右)、左のスタッフは通訳をしている(筆者撮影)
卒業後はファーストリテイリングに就職し、将来を嘱望されたが30歳で株式会社ジャパンリーグを興し、ウィンターリーグの事業化に乗り出した。