クリミア配備の防空兵器等の事前破壊
ウクライナは、ノボロシスクやトアプセへの攻撃前の今年8~9月、クリミア配備の防空兵器や監視レーダーを以下のとおりことごとく破壊した。
●8月、クリミアの各地に展開していた防空兵器(クリミア配備のS-300/400防空ミサイルとその防空レーダー、「Nebo」長距離監視レーダー)を無人機で攻撃し破壊した。
ロシアの防空兵器を数日で大量に破壊したのは初めてのこと。
●8月、クリミア南部のアイ・ペトリ山頂のレーダー監視施設や衛星との通信施設群を、無人機で攻撃した。
●8月、大規模なエフパトリアに設置されている宇宙通信センターの電波望遠鏡「RT-70」を無人機で攻撃し破壊した。
これ以前に、米軍から供与されたATACMS(Army Tactical Missile System=陸軍戦術ミサイルシステム)を4発打ち込んで、衛星をコントロールする施設を破壊していた。
●9月、セバストポリ海軍基地に近いロシア黒海艦隊の主要通信拠点をミサイル等で攻撃した。司令部か作業所用の2つの建物に2発命中した。
●9月、ノボロシスク軍港周辺を哨戒していた多目的艦「スパサテル・デミドフ」を攻撃し、艦の航法および電子偵察通信の主要部分を破壊した。