「反日」だった韓国世論も現在はむしろ「親日」に

 江陵の私設博物館は「日本人観覧禁止」というハングルとともに「No Japs Allowed」「ボイコットジャパン」と書かれた立て看板を掲げたが、「人種差別」という観覧客の抗議を受けて撤去することもあった。

 日本でも大問題になった江原道平昌郡のある植物園に設置された「安倍首相謝罪銅像」についても韓国メディアでは肯定的な反応ばかりが報道されたが、筆者が直接現地で取材したところによれば「恥ずかしい」という意見を述べる訪問客も多かった。

平昌の植物園に設置された慰安婦と慰安婦に謝罪する男性の像。ひざまづく男性は安倍晋三首相(当時)だと言われ(写真:YONHAPNEWS/ニューズコム/共同通信イメージズ )

 そして5年が過ぎた現在、韓国人が最も多く訪れる海外旅行先は日本であり、日本に対する好感度は日本人の韓国に対する好感度を上回っている。日本のアニメーションは韓国映画を抜いて韓国の劇場街を占領しており、J-POPも大人気を得ている。過度な反日ムードに対する反作用であり、韓国市民の自浄作用の結果だろう。

 嫌中感情を傍観することは正しくないが、処罰を乱発することで韓国社会の嫌中感情を鎮めることはできない。特に、民主党が嫌中デモに対してのみ厳しい規制を突きつけることは、李在明政権が親中政権だという韓国や米国の一部の疑念に確信を与える結果を招くだろう。