美人画の目覚めを予感させる喜多川歌麿の「転機」

 ドラマの話に戻ろう。枕絵について、歌麿は「やらねえといけねえ気がする」と挑戦心をかき立てられるも、蔦重から「どんな女が好みだ? そいつと、どこでどんなことをし

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