イラン製ドローン「シャヘド136」(写真:Middle East Images/ABACA/共同通信イメージズ)
ロシアから飛来するドローンの通り道・スムイ
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ロシアによるウクライナへの大規模な空爆が連日続き、7月4日には、過去最大規模とも言われる空爆があった。首都キーウでも多くの死傷者が出ている。
ゼレンスキー大統領は、ウクライナ全土の防空システムの強化を主要な課題の一つとして挙げ続けている。
空爆に投入される兵器の中で最も数が多いのが、イラン製の「シャヘド」を主とする大型ドローンである。
シャヘドを打ち落とすことは市民の安全と生活を守ることに必要不可欠だ。
2025年、私はこのドローンの撃墜部隊を取材した。通称「シャヘド・ハンター」とも呼ばれる機関銃を使用して、低高度の防空を担う部隊である。
場所はウクライナ北部のロシア国境の街スムイ。ここは、ロシアから発射される大型ドローンの主要な通り道となっている。