
7月7日は世界共通の「チョコレートの日」(ワールドチョコレートデー)だということをご存知だろうか。チョコレートの世界では、夏は暑い時期だからこそのフレーバーや限定商品が数多く登場する注目の時期だという。チョコレートジャーナリストが、夏に味わうべきチョコレートについて語る。(JBpress編集部)
(市川歩美、ジャーナリスト)
※本稿は『味わい深くてためになる 教養としてのチョコレート』(市川歩美著、三笠書房)より一部抜粋・再編集したものです。
「チョコレートは、夏こそ美味しい!」これは、私の持論です。
チョコレートといえば秋冬のイメージが強いかもしれませんが、私は夏にこそチョコレートを楽しんでいます。
あるショコラティエさんが、私に「夏こそ、腕の見せどころなんですよ」と話してくれました。
ショコラティエにとっても、夏はクリエーションに集中でき、手応えのある季節のようです。
繁忙期ではないからこそ、より時間をかけて工夫されたチョコレートやドリンク、デザートに出会えることがあります。それは、夏だけのご馳走です。
私は、暑い日にチョコレート専門店に入る瞬間が好きです。ふう~、ひんやり。涼しい空気に包まれます。店内は、チョコレートのためにベストな温度管理がされていますからね。
朝のサロン(カフェスペース)も心地よいものです。クーラーが効いた空間で、熱々のホットチョコレートをオーダーするのも贅沢な時間(こたつでアイスクリームの逆パターン、といえるでしょうか?)。
朝のショーケースに整列するボンボンショコラのなかから、今日はどの一粒にしようかなと考えたり、ギフトを選ぶときにいつも以上に吟味できたり……。夏はお店が落ち着いている分、新しい発見も多くなります。
夏だからこその限定商品「夏チョコ」に注目
夏にこそ美味しい「夏チョコ」があります。
パッションフルーツやマンゴーなど、旬のトロピカルフルーツを使ったガナッシュ入りボンボンショコラ、そしてチョコレートのアイスクリームやパフェ、フローズンチョコレートドリンクも暑い夏の定番ですね。
チョコミントも人気があります。
スーッとした清涼感は、夏にぴったり。コンビニやスーパーには、毎年夏になると多くのチョコミント系のアイテムが並びます。ペパーミントカラーは、夏に一段とフォトジェニックです。
