
先日、兵役を終えたことが大々的に報じられたばかりのBTSのジョングクが、除隊してすぐに「帽子騒動」を巻き起こし、韓国のネット世論をヒートアップさせている。ジョングクがかぶっていたキャップに、日本の極右的なメッセージが込められていたとし、韓国のネットユーザーから非難の声が次々上がり、一部の韓国メディアもこの流れに加わった。
騒動が広がるとジョングクは直ちに謝罪、帽子を廃棄したという。ところが、この炎上によって問題の帽子は逆に注目を集めることとなり、制作した日本のファッションブランドは莫大な広報効果を得るという皮肉な結末となっている。
リハーサル時にかぶっていたキャップに…
BTSは2022年12月、最年長者であるジミンの軍入隊を皮切りに、順次メンバー全員が軍に入隊した。日本をはじめグローバルで最も人気のあるメンバー・ジョングクも、23年12月に陸軍に入隊。そこから18カ月間の兵役義務を終えて、6月11日に除隊した。
ジョングクの除隊後初となる公式行事は、6月13日から高陽スタジアムで行われるジェイホープのソロコンサート(Hope on the Street Final)にゲスト出演することだった。
ところがそこで問題が起こった。
13日、舞台リハーサルのために高陽スタジアムを訪れたジョングクの姿がファンのカメラに捉えられたのだが、その時に彼がかぶっていた黒い帽子の文言が非難の集中砲火を浴びたのだ。形はごく平凡な黒いキャップだが、そこには「Make Again Great Tokyo」という文字が刺繍されていた。これが韓国人の反日感性を刺激してしまったのだ。