バルタン星人の冷酷さは設計ミスか?
バルタン星人は、初代「ウルトラマン」の第2話と第16話に登場する。甲殻類のような外見、ハサミ状の両手、瞬間移動、分身術、光線兵器、テレパシーを駆使し、体長は人間サイズから50メートルまで巨大化可能だ。
人類がバルタン星人が人間を殺害したことを「人々の生命をなぜ奪ったのか?」と尋ねても「生命? わからない。生命とは何か?」と生命への理解がなく、「話は終わりだ」と一方的に宣言し、「我々は地球に住むことにする」と研究所を占拠して、先住民である人類の排除に躊躇がない。
故郷のバルタン星は核実験の失敗で爆発し、宇宙旅行中だった彼らは帰る地を失ったため、地球を新たな居住地とすることことにしたのだ。
この中でも「生命」の価値と概念を理解しない態度は、彼らの核心的な謎だ。
種の存続を重視する生命体が、なぜ他者の生命を無価値とみなすのか?
この矛盾は、バルタン星人が単なる侵略者以上の存在であることを示唆する。もし彼らが、創造主によって設計された存在なら、その冷酷さは意図的な「設計ミス」の結果なのか? 筆者の仮説は、この疑問から始まった。