謝罪なし「逃げ切り型」の末路

 スキャンダルを起こした芸能人など著名人でも、何も記者会見や弁明などせず、徹底して情報を遮断する人もいます。

 ある時期バラエティタレントの頂点にいたベッキーさんとミュージシャンの川谷絵音さん。二人の不倫スキャンダルは芸能ニュースを席捲しました。

 大スキャンダルとして炎上した中、ベッキーさんは当初、報道陣を前にステートメントを発表するだけという、質疑応答無しの5分で終わらせたのでした。

 しかし直後に文春からLINE画面が示され、会見の内容や「友人関係」がウソであることがばれてしまったのでした。続々と番組やCMも終わり、出ずっぱりだったメディアの表舞台から消えてしまい、再びマスコミの前に現れ謝罪会見をするまで半年近くかかりました。

 結局後で謝罪会見やSMAP中居さん(当時)の番組での単独インタビューなど、事実を認め反省の姿を示したのですが、元々いたバラエティの女王のような頂点からすれば、その後再び元の位置に戻るどころか、露出も激減してしまったと思います。

 ちなみに相手の川谷さんですが、スキャンダル報道の時点から徹底無視。少なくとも記者会見やプレスリリース等「マスコミ対応」はしませんでした。しかし川谷さんの仕事は、ほとんどの仕事を失ったベッキーさんとくらべると、従来通りの音楽活動を淡々と続け、今現在まで至っているように見えます。

 他の芸能人の例もあります。

 ネットの詐欺広告事件で、その広告に登場したグラビアアイドルの人たちの中には、事件が明らかになった後も一切釈明も取材への対応もしない人がいました。結局グラビアアイドルとして人気があったにもかかわらず、事件後は再び表舞台に出ることはありませんでした。その後、結婚を経てママタレ活動などでの復活を目指しても、元のような人気を回復はできていないようです。

「逃げ切り」により、確かにマスコミからのフクロ叩き、公開処刑と呼ばれるような激しい批判からは逃げられたかも知れませんが、肝心の仕事は失ってしまったのではないでしょうか。

 逆に川谷絵音さんのように、逃げても仕事が途切れない人もいます。この違いは何でしょう。