最終4組は日体大と東洋大が大激戦

 6人の留学生が出走した最終4組は超ハイペースになった。リチャード・エティーリ(東京国際大3)を先頭に1000mを2分45秒で入ると、日本人では溜池一太(中大4)、大島史也(法大4)、吉岡大翔(順大3)、岡田開成(中大2)がトップ集団に食らいついた。その後、大島と吉岡が離れると、岡田に続いて、溜池もついていけない。

 5000mはエティーリ、シャドラック・キップケメイ(日大3)、ジェームス・ムトゥク(山梨学大4)が13分43秒で通過。10000mで日本人学生最高の27分21秒52を持つ前田和摩(東農大3)を軸に進む大集団は14分25秒ほどで通過した。

 キップケメイとのラスト勝負を制したエティーリが27分27秒55で1着。日本人トップを死守した溜池が28分04秒39の4着でゴールに飛び込んだ。「27分台」を狙っていただけに、「溜池はもっといけるんだぞ、というところを見せたかった」と本人は悔しがったが、中大は岡田も28分30秒23の11着でまとめて、最終組でも存在感を放った。

 日本人2番と3番は自己新をマークした順大勢で、吉岡が28分22秒04の6着、川原琉人 (2年)が28分24秒54の7着。約1年ぶりの実戦復帰となった前田は28分30秒25の12着でゴールした。

 最終組で“逆転”を狙った東洋大は松井海斗(2年)が自己ベストの28分29秒08で9着に食い込むも、逃げ切りたい日体大は平島龍斗 (4年)が28分30秒10の10着と好走。両者の差はほとんどつかなかった。逆に日体大は山崎丞(4年)が28分47秒89の24着で踏みとどまり、27着(28分53秒14)だった東洋大の内堀勇(2年)に先着した。

 最終成績は中大が3時間50分27秒09で堂々のトップ通過。以下、大東大(3時間51分28秒02)、順大(3時間51分33秒97)、日大(3時間51分57秒08)、東海大(3時間52分01秒05)、中央学大(3時間52分41秒58)の順で通過した。そして最後の1枠は日体大で3時間53分00秒83だった。次点は東洋大で約11秒届かず、全日本大学駅伝の18年連続出場を逃した。