李在明:ホテル経済学

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 共に民主党の李在明候補が遊説のなかで、ホテルを題材にして次のような経済論をぶった。

「一人の旅行客がホテルに10万ウォンの予約金を払うと、ホテルのオーナーはそのお金で家具店のツケを支払い、家具店の店主はチキンを買って食べる」

「チキン店の店主は文房具店で買い物をして文房具店のオーナーはホテルにツケを支払う」

「その後、もし旅行客が予約を取り消して10万ウォンを払い戻してもらったとしても、その街に入ってきたお金はなくともお金は回った。これが経済だ」

 これに対し、改革新党の李俊錫候補はテレビ討論会で「ホテル経済学」について「永久機関なのか」と皮肉った。

 李在明氏らの論理には限界消費性向が含まれないとの指摘である。

 ネットではこのやり取りをパロディ化し、電源延長コードの差込口にその延長コードの反対側にあるプラグを差し込んでループを作った写真が載っていた。

 実際の電源に差し込まなくても経済は動くのか、という皮肉だろう。

 また、ポルトガル出身のサッカー選手、クリスティアーノ・ロナウドが韓国で出場すると言っておきながら、結局は出場せずベンチを温めていたときのことをもじってパロディにしているのもある。

①ロナウドが出場を約束→②観衆10万人集まる→③TV局に中継権を販売→④ロナウド所属のユヴェントス招待→⑤ロナウド不参加

 結果的にロナウドは出場しなかった。しかし、入場券や中継権販売で放送局とユヴェントスには活気があふれる。これこそがロナウドがもたらす経済活性化です。

 最近、世界的なヒップホップのレジェンドカニエ・ウエストが5月31日に予定されていた「YE来韓コンサート」をキャンセルしたことをもじっているのもある。

①カニエがコンサートをするということでホテルを10万ウォンで予約→②ホテルはベッドを10万ウォン支払って購入→③家具店はチキンを10万ウォン分注文→④チキン店は文房具店から物品を10万ウォン分購入→⑤ホテルから借りたお金を文房具店が返す→⑥カニエはコンサートを取り消し。

 それぞれの産業が潤い、地域商品券も売れ経済は活性化された・・・。