国民年金の保険料と年金額、元が取れるのは何年?
国民年金の保険料はみな同じで、2025年度は月額1万7510円です。
この金額を20歳から60歳までの40年間(480カ月)にわたって納めたとすると、国民年金保険料の総額は1万7510円×480カ月=848万4800円となります。
国民年金保険料を自ら納める必要があるのは、個人事業主、フリーランス、学生、無職などの人(国民年金の第1号被保険者)です。国民年金保険料が未納だと、その分もらえる年金額が減ります。
国民年金からもらえる老齢年金を老齢基礎年金といいます。老齢基礎年金の金額は、国民年金保険料の納付月数が480カ月に達していれば、満額を受け取ることができます。
国民年金額は毎年改定されており、2025年度の満額は年83万1700円(1956年4月1日以前生まれの人は年82万9300円)です。仮に、65歳から90歳までの25年間にわたって年83万1700円を受け取った場合、総額は83万1700円×25年=2079万2500円となります。
国民年金保険料(40年間)…848万4800円
老齢基礎年金(25年間)…2079万2500円
老齢基礎年金合計は、国民年金保険料合計の約2.5倍となり、かなり得することがわかります。
老齢基礎年金を65歳から受け取り、その後何年受け取れば、支払った年金保険料の元が取れるのかという計算は、「国民年金保険料合計÷1年間の老齢基礎年金額」で求めることができます。
848万4800円÷83万1700円=10.201…
よって、約10年受け取れば元を取れるということです。