⑪トイレ7(設計:鈴木淳平+村部塁+溝端友輔)
設計者:鈴木淳平+村部塁+溝端友輔 HIGASHIYAMA STUDIO+farm+株式会社NOD/主用途:トイレ/階数:平屋建/延床面積:95.46m2/構造:鉄骨造

【設計コンセプト】
3Dプリントされた樹脂パネルによってつくられる建築です。外周を湾曲したパネルで覆うことで、周辺の風景や光を不規則に反射させ、蜃気楼のように景色を映し込むことで広場に溶け込むような建築となります。同時にパネルは光を透過させることで、内部を光に満ちた空間にします。パビリオンのような強い象徴性を示す存在ではなく、人や自然環境が寄り添うことで表情が変わるような建築を目指します。会期後、樹脂パネルは粉砕・再加工され、形を変えながら様々な場面で使われることを想定しています。



到着したのがたまたま夕方だったこともあり、グネグネの壁に反射する夕日が複雑でとてもきれいだった。案内板に書かれていた説明文を読むと、この仕上げはポリカーボネートを3Dプリントしたものであるようだ。3Dプリンターというと、すぐに「新しい構造」と結びつけてしまうが、仕上げに徹してこういう新表現を探るのも面白そうと気づかされる。内部への光の入り方も新鮮だった。
