②ギャラリー(設計:金野千恵)

設計者:金野千恵 teco/主用途:展示場/階数:平屋建/延床面積:644.38m2/構造:鉄骨造

【設計コンセプト】
ギャラリーは、廃棄食材や食品残渣から制作するベジタブルコンクリートを用いて、暮らしの循環における廃棄物から“匂いある建築“を創出します。このギャラリーの展示空間としては、2つの異なるサイズからなる内部空間と、野菜スケールのピースが集積した大屋根の半屋外空間があり、運用によってその内外を繋ぎながら多様なアート空間が展開される予定です。

 tecoの金野千恵氏は「春日台センターセンター」(神奈川県)で2023年の日本建築学会賞作品賞を受賞した人だ。家具のような優しさと精度で出来た春日台センターセンターに対し、このギャラリーは半透明の大屋根が覆うおおらかな構成。屋根架構の鉄骨のジョイントを見ると、吊り構造であるようだ。

 屋根材の下のルーバーは一体何で出来ているのだろう。下から目を凝らしてもわからず。後で調べて、これは「ベジタブルコンクリート」と呼ぶ「食品の副産物を成形した屋根材」であることがわかった。

 ベジタブルコンクリートの詳細については、原材料を提供しているお菓子の明治のサイトで。