
米グーグル系自動運転開発会社の米ウェイモが、有料自動運転配車サービス、いわゆるロボタクシーを、米西部シリコンバレーの一部に拡大することが分かった。
サンフランシスコとシリコンバレーで70km²拡大
カリフォルニア州のサンフランシスコとシリコンバレーを合わせたベイエリア周辺のサービス範囲を、さらに約70平方キロメートル(山手線内側とほぼ同じ広さ)拡大する。米CNBCが報じた。
これにより顧客は、マウンテンビュー、パロアルト、サニーベールなどでウェイモのロボタクシーが利用できるようになる。
マウンテンビューはグーグルが本社を構える都市である。パロアルトは、米スタンフォード大学のキャンパスがあることでも知られており、多くのスタートアップ企業や研究機関が集まるシリコンバレーの中心地。米HPもここに本社を構える。サニーベールは米ヤフー創業の地。ここもシリコンバレーの中心部で、多くのテクノロジー企業が集まる。「Amazon Lab126」 と呼ばれる、米アマゾン・ドット・コムのハードウエア“秘密”開発部門もサニーベールに拠点を置く。
サンフランシスコ国際空港への乗り入れも視野
ウェイモは2024年6月にサンフランシスコで、セイフティードライバーが乗らない無人ロボタクシーサービス「Waymo One(ウェイモ・ワン)」の一般提供を開始した。その後もサンフランシスコ・ベイエリアでのサービス拡大を積極的に進めている。
今回、新たにWaymo Oneを利用できるのは地域の住民に限られるが、今後時間をかけて地域全体のより多くの乗客にサービスを提供する計画だという。サンフランシスコ国際空港(SFO)への旅客輸送についても、空港側と協議を進めている。